藤野 利恵子 Rieko Fujino
プロフィール
老舗の呉服店の長女に生まれ子供の頃から本格的な着物に囲まれ育つ。
福岡女学院卒業後、1990年ブライダルサロン㈱アンヘルを設立。2005年、和と洋を融合させたニュースタイルの着物やドレスを自社製作を開始し、2008年国際交流芸術展審査員特別賞受賞する。
現在㈱アンヘル・取締役兼デザイナー、京都西陣オフィス幸啓・プロデューサーとして活躍する一方、全国親の縁は子の縁交流会九州事務局代表を努めるなどその活動は多岐にわたる。
デザインコンセプト
「ブランドドレスに負けない着物」
海外の高級ブランドに育った私は、ブランドのドレスの持つおしゃれできらきらしたファッション性や華やかさが、着物や帯には欠けているのではないかとずっと思っていました。今を生きる女性たちの感性にそぐわなければ、どんなに素晴らしい伝統文化でもやはり廃れていくのです。日本の伝統は守るべきですが、文化は常に進化をつづけていく生き物ではないでしょうか? ファッション誌を飾るヨーロッパのドレスに負けない華やかさと美しさを花嫁の着物に何とか取り入れなれないかと思って作り出したのが私の衣装です。斬新なデザインはもちろん、用いる素材は本格的な染や織りから選び出しています。気に入る色がなければ、レースやオーガンジーを自社で染めることもあります。着物なんて苦しくて、おばさんぽくてその上やたら高いばかりと敬遠してた人気ファッション誌を愛読している人たちがこれなら着てみたいと言ってもらえるものをつくりたいといつも考えています。